日曜織り人PEKOの休日

休日に機織りをしています。

織りは正直。

…だって、すべては自分がしたこと。

自分の体調やら気分やらすべてが作品には表れる。
うまくいっても、いかなくても全部自分の責任だ。
その潔さが大好き。
これは100%道楽だからできること。
だから日曜織り人はやめられない。。
 
手織りの作品に値段をつけて販売しておられる作家さんは、常に「平常心」で制作なさるのでしょうが、私にはまずムリ。織りは「非日常」で「祝祭」だ❗️
 
織っていると、ランニングハイならぬウィーヴィングハイのような状態になって、ひとりで盛り上がってやめられなくなることがある。好きな音楽聴きながら…。
織りは音楽と似ていて、リズミカルに身体が動かないとうまくいかないものだ。
 
「失敗」はどんな素人が見てもすぐわかる。だから慎重にしないと。
「失敗」は気づいた時点で手当てせよーー。
かつて先生に、「織りは、急がば回れ、なのよ〜」と言われたものだ。
でも、最後まで間違いに気づかず、機から下ろし、がっかりってこともよくあるんですけどね…(ーー;)
 
以前は気分が乗ると、夜中の2時ごろまで無心に織り続けて、翌日の仕事がボロボロってこともよくあった。
最近はそんなことしたら、激務の職場で倒れるのでやりませんがー。
 
作品を構想(妄想?)するのも楽しい時間。
でも、妄想だけで、実現しなかった織物数知れず。
糸を染めたり原毛を紡いだりして、糸作りから自分でしていた頃は、糸作りの時間が一番楽しくてねえ。。
 
その頃作った作品ひとつ。10年くらい昔に織ったものです。
この時期になると引っ張り出してきて飾ります。
経糸は草木染めの梳毛糸(ウール)、緯糸はジャコブというブチの羊の毛を太く紡ぎました。
織組織はオーバーショットで、星の模様がグラデーションになるように織りました。
飾りに付けたのは、椿の実。先生が伊東のご自宅近くで拾ってきて下さった。いくつかは、経年劣化でボロボロになり、とれてしまいましたが…。
 
私にとっては、記念の一作です。f:id:rimikito:20131128200511j:plain