日曜織り人PEKOの休日

休日に機織りをしています。

佐伯和子展 糸の葉@武蔵野市立吉祥寺美術館

今朝のNHK Eテレ日曜美術館アートシーンで取り上げられた、佐伯和子さんの展示『糸の葉』「佐伯和子展 糸の葉」 | 多摩てばこネット ~東京・立川発 街と街、人と人をつなぐサイト~を見に吉祥寺へ。

今日はアナンダさん紡ぎ車と世界の原毛アナンダのホームページにようこそにも、アブリルさんアヴリルのお店 吉祥寺店 [AVRIL]にも寄りません。(寄ると、また糸や原毛を買っちゃいますからね(^^;;)

 

初めて入った武蔵野市立吉祥寺美術館。

入場料は100円。企画展は写真撮影OKv(^_^v)♪

吉祥寺に引越したいな〜〜。。

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 展示室手前に作品2点。

まず目に入ってきたのは…《糸の葉…銀雨》。

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糸の葉をアップにすると…三角形。

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これがたくさん集まると、圧倒的な存在感です。

 

後ろを振り返ると、お花畑のような、《糸の葉…ゆらりまる》。これはお部屋に飾れそう🌺

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佐伯さんは、長らく素材を生かしたタペストリーの制作をなさってこられた方。織りの表現の限界を超える表現技法として、刺繍なども考えられたそうですが、あまりにも時間がかかりすぎるため、もっとダイナミックに、ナイロン製の網状の布であるチュールに、残糸や原毛などの素材を載せ、水溶性のシートに挟んでミシンで自由自在に縫う、ニードルワークを始められたことで制作が楽しくなったとか。

 

制作の工程が、ビデオ上映されており、それを見ると、太巻き寿司を作るように、チュールの上に、素材をポンポン並べて行き、ミシンがけは縦横にザクザク。水通ししてシートを溶かし、アイロンをかけた後、大きなハサミで思い切りよく三角形に切ると「糸の葉」が出来上がる。それを2枚1組にして縫い合わせ、何枚かずつ金属の棒に通してカゴに入れていく。

 

今回の展示に使われている15,000枚以上の糸の葉の制作にはスタッフの方々との共同作業で2年かかったとのことです。(ちなみに家庭用ミシンは1週間でヒートアップ。工業用ミシンで1日中…と言っても18:00には止める、と仰っていましたが。。)

 

ちなみに、展示室内での組み立て作業には10人で2日かかったそうです。

 

展示室入口には…《糸の葉…切り通し》

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正面には、《糸の葉…落水》

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左側は白く、徐々に暗くなっていく重厚な滝のイメージ。

 

奥には、蛍が潜んでいるような《糸の葉…BONBORI》

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光の正体はこれ。幽玄な世界。

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記念品の《糸の葉》は、販売していました。

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うまくアレンジしてオーナメントにできるかしら?

 

帰りにユザワヤで1m280円のチュールと、水溶性シートを買ってきたので、近いうちにちょっと真似してやってみようと思います。(年末にミシンは買ってあるし(^^;;。)

 

まっすぐ縫えなくてもOKなのがウレシイ♡

ミシン恐怖症の克服につながるといいなあ。

 

展示は7月18日まで。是非ご高覧くださいませ。

 

 

 

 

 

残糸でもう1枚

夕方から作業を開始。
前作の緯糸に使ったこの3色のオーガニックコットンで首巻きをもう1枚織ります。
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部分的に凹凸のある組織で織ろうと考えて、難しくならないように12本を7セット。シンメトリーを避けると、こんな風。
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今日は筬(おさ)通しまで。
綜絖(そうこう)通しはまた後日に。

夕食の煮物を先に作ってから作業を開始したので、あとは細野晴臣さんのライブ細野晴臣 a NIGHT in CHINATOWN 1976-2016 - NHK観てのんびりします(^^)。



MIYAKE ISSEY 展@国立新美術館

週末になると、膝が痛くなる今日この頃(/ _ ; )。加えて、右腕にうっすらじんましん…今週もぐったり…でも、今日は楽しみにしていたイベントがあるので、朝ヨガの後、六本木の国立新美術館へ。
MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事に行ってきました。
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今日は、テキスタイルデザイナーとしてISSEYさんを支えてこられた皆川魔鬼子さんのトークイベントがあり、そちらにも参加しました。なかなか聞くことのできない制作秘話(?)の数々には、展示作品を見る目が変わります。

ISSEYさんのコンセプトは、「どこにもない素材」を作ること。30年間にわたり、年に2回のコレクションの素材を作り続けてこられた皆川さんは、6ヶ月ごとに新作を発表するために、いつも締切に追われ続けた30年間の中で、今回の展示作品の素材をどのように発想し、どこの工場に依頼して調達されたか…というようなお話を映像を見ながら淡々と語っていらっしゃいました。

素人が聞いても、半年はあっという間で、その度ごとにまったく新しいものを作り出すことの困難さはよくわかります。

素材開発は、プリントから織物へと移り変わっていったとのこと。日本国内のみならず、インドネシアのバティックやインドのダブルイカットなどの生産地へも足を運び、各地の伝統技術を生かして織りあげられた素材が、素敵な服作りの土台になっています。

そして今では随分バリエーションが増えたプリーツが世界的に有名です。

帰り道、東京ミッドタウン内の、PLEATS PLEASEへ。

たたむと小さな平面なのに、広げると着る人の身体に添い、どんな人にもフィットする不思議なPLEATSの服をいくつか試着させていただきました。

その中で、通気性の良い夏の定番素材の1枚を購入。長く着られそうなサーモンピンクのカーディガン風。

たたむと…
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ハンガーに掛けると…
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身体が中に入ると、さらに曲線的なフォルムになるのは、デザインの妙です。




完成(^o^)/

房撚りをして、完成しました(^_^)v
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ガラ紡のオーガニックコットン。経糸は自分で藍の段染めにしました。肌触りがよいので、身につけたいですが、しばらく玄関先に掛けて眺めよう。

緯糸は残糸があるので、もう1枚小さい首巻きくらいはできそう。

この勢いで、今日中に次作を考えて整経まで行きたいです。

機織り再開できました(^o^)/

長らくご無沙汰の制作。昨年秋に経糸を張ってから余りに時間が経ち過ぎて、頭の中に描いていた緯糸のアレンジをすっかり忘れてしまいました(;^_^A

巻き取り棒を外して織始めの部分から見直して、原毛を挟んでいたことを思い出し…。

織始めたのは秋だったので、フワフワの素材に惹かれたのでしょうね。

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写真の右側から織り始め、左側が織り終わり。

段染めにした経糸の存在感が生きなかったかなぁ?

経糸を張った時の記事です。青海原へ… - 日曜織り人PEKOの休日

仕上げはまた来週👋

90回記念国展@国立新美術館のち富士櫻


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毎年ゴールデンウィークの定番になっている国展。今年は90回記念のイベントもありますが、敢えてその日を避けたのは、昨日の若冲展断念の二の舞になるのを心配したので…。

昨夜からの強風で、今日は外出できないかなあとも思いましたが、予想より早めに収まったのでお昼前に六本木へ。久しぶりの東京ミッドタウンをぶらぶらしてから、会場の国立新美術館へ。

最初に3階の工芸部の展示と版画を観てからカフェで休憩。コーヒーを飲んでから2階の絵画、写真、1階の絵画、彫刻の順に回ります。

今回も撮影のお許しをいただきましたので、目に止まった作品の一部をご紹介します。

工芸部は、着尺を仕立てたお着物に素敵なものが多くて…。
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熊谷もえぎさんの「春」。
今年も可愛い(^^)。
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古澤万千子さんの「遊ぶ」は、多くの技法を駆使した楽しい作品。

タペストリーに目をやると…
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下地康子さんの「アコー・クロー(夕紅)」は、強撚糸を段染めにして二重織(ピックアップ)にしたのでしょうか?色彩の美しさに加え、シボのある布の表情が素敵です。

絵画の展示室でひときわ目をひいたのは…
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遠目にはわかりにくいですが、アップにすると…
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川越ゆりえさんの「弱虫たちの交尾」。
テーマの強烈さと表現の可愛らしさが対照的。
こういうのも絵画のジャンルに入るのか…という驚きとともに、作品の構成力にびっくりしました。

織地のような絵画も…。
牧野浩之さんの「断片化する風景」は織のお教室で習った色彩混合のサンプルを思い出します。
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櫻井裕子さんの「Currumpaw」、これも絵画。
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いろいろな素材で表現した動物たち。

彫刻の部。今年の北川純さんの作品は「逆転ガール」。昨年の「回天ガール」に続き、今年は縦方向に伸びます。
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扇風機で空気を送ると、女性(?)の脚が上にピンと…。
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結局、閉館時間ギリギリまで堪能しました。

帰り道、俳優座の3軒先に3月にオープンした富士桜高原麦酒の直営店🍻「Beer Bar 富士桜」へ。
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ずーっと来たいと思っていましたが、ようやく実現ヽ(;▽;)ノ

1杯目は大好きなヴァイツェン♡やっぱり美味しい🍺
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この後の展開は…ヒ・ミ・ツ…です♪♪







AVRILさん開店準備中@京都市左京区一乗寺

いつもお世話になっているアヴリル [AVRIL]さん。

この春、三条のsacraビルにあったお店と本社を統合。移転先は大好きな恵文社さんのはす向かい。ウレシイ❣️
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明日のオープンに向けて、準備の真っ最中でした。素敵なお店になりそう♡

恵文社さんのこと、もうひとつのblogに書きました。よろしければ、ご覧くださいませ。恵文社@京都市左京区一乗寺 : 続☆PEKOのひとり飲み

もう1日居られれば、開店初日にうかがえたのに…ザンネン( ; _ ; )/~~~。。